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安達正興のハード@コラム
『 秋の行楽(1) 』〈 Tue, 26 Sep 2006 〉
南ノルウェー中部の山々が連なる地方には中世の文化遺産が多く残っている。ハッリングフィドルで知られる民謡の宝庫でもある。グリーグの曲にはこのハッリング地方に伝わる農民の歌に啓発された歌曲が多々あります。ダガリというそんなところに先週金曜の朝からでかけました。秋の行楽です。その写真をコラムに記録しておこうとおもいまして…、あいまにコラムかきますが早く整理しておこう。
● ハルダンゲル高原
西部ベルゲンから東部の町へ行くにはハルダンゲル高原を通ると早い。高原では秋の色に目をうばわれる。今年は暑かったので例年より色づきがよい。野いちごの低い茂みやシダ、苔それぞれに独特の色があり:
巌原は 苔羊歯草の 錦なりけり
9月24日というのに1000メートルの高原は気温18度、カラっとして湿り情緒が薄い日でした。蒼く澄んだ空、透明感が爽やかです。
車窓から遠くに氷河が見える。ノルウエーで2番目に大きく、ハルダンゲルヨークレン氷河という。意味はハルダンゲルの彗星弾、形が真ん丸だからでしょうか。
ウステ湖のエメラルドグリーンは静かにさざ波も立たず、秋の色を映す。白樺の黄葉が光に輝く。今年は山々に雪がない。すっかりない。山壁のスロープは裸の岩がむき出しになりわずかに緑の白っぽい苔色が寂しい。
ハウガストールを走るベルゲン鉄道、ウステ湖の水面にクッキリ写る逆さ列車がおもしろい。
(続く)
安達正興のハード@コラム
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