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安達正興のハード@コラム

 アナトリアに使徒パウロの足跡を訪ねる(4)( 2012年 4月 5日 木曜日


●続、3月24日
エフェススから歩いても遠くないところに「処女マリアの家」があったとされる所に建物がたてられ、現在も祈りのチャペルとして使われているので入る前に「堂内には静粛にはいって、祭壇右の出口へお通りください」とガイド氏の注意がある。小さな堂内には瞑想、祈りのひとたちが神妙に腰掛けている。正面には聖母マリアの像が置いてあったが、じっくり見入る雰囲気ではないのでそっと入ってそっと出る。


処女マリアの家、出口。


マリアの家敷地内の道路脇に願い事を書いて吊るす壁があった。願掛けである。紙はチッシュペ−パーやトイレの紙が一番多い。折らずに「家内安全」とよく見えるように貼付けた願主は中国名でした。

●3月25日 田舎町シリンセ
小高い山にある古い田舎町シリンセは特産果実からつくったワインが知られ、昔学校であった建物を博物館にして、なかで特産物のワインを売っていた。一行はまず土地の歴史と果実ワインを試飲しながら教わり、あとでお安く領販するのを買ってもらう魂胆である。

山肌を登りつめるオリーブ園


博物館とワイン館になっている元学校

土地の人がつくる工芸品、刺繍や果実などの店が坂道の両側に並んでいて、活気を呈している。曲がりくねった素朴な街並がヨーロッパ調とは違う古い日本の門前町にも似た中東の雰囲気がある。生乾燥イチジクがビニール袋にラベルも何もなしに売り台に無造作に置かれている。とはいえ、売らんかなのアンちゃんが客引きする姿はここもかわらない。東洋人と見ると中韓日のカタコトで迫ってくる。


シリンセのみやげ物通り    (続く)

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