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安達正興のハード@コラム

 ロシア、原潜炎上( 2011年 12月 30日 金曜日

●ロシアの原子力潜水艦炎上
ロシアの大西洋艦隊はムルマンスクにあって、ここはノルウェー側国境から200キロも離れていない。辺りの景色は大気汚染で樹木が殆どなく、軍港の中でも特に 原子力艦の事故が多い。もう少し北の島ノヴァヤ・ゼムリアには老朽原子力艦の墓場がある。見渡す限り錆び付いた原潜や空母が解体せず放置されている。

さて、ムルマンスクの造船所Roslyakovドック(ロシアの主要ドック)で修理中の原子力潜水艦が巨大な黒煙をあげて炎上、消火にヘリコプターを使ったとの報道もある。国防軍広報官によると、木製の足場組から火が出て、潜水艦に燃え移ったというのだが、ハテ珍妙な原因ではある。


●原潜エカテリンブルグ
燃えた原子力潜水艦エカテリンブルグYekatenrinburgは大型,4コの核弾頭をつけた大陸間弾道ミサイルを16基搭載する。世界の海ではこんなものがウロウロしているのである。

エカテリンブルグは修理ドック入りするまえに船内の武器弾薬を外に移し、出火と同時にリアクターは停止した。放射能は通常値、人的被害はないという。機密情報にかかわるので当局の発表から判ることは少ない。またロシアの報道では、火を消すため船を望遠塔だけ水上に出して船体を沈めたとされるが、10メートルの火柱とモクモクと上がる黒煙のスケールから見て、ドライドックでの可能性が高い。

2000年8月に起きたクルスクKurskの事件は頭から消えない。恐怖ストーリーである。この原子力潜水艦もムルマンスクを母港としバレンツ海で小爆発を起こし制御不能、海底に沈んだまま救助のすべなく乗組員118人全員が亡くなった。(了)



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