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安達正興のハード@コラム
◆ I'ts now or never( 2011年 12月 9日 金曜日 )
現代のオットマンたちは顔や体格がヨーロッパ系もアラブ系も、また遊牧民はアジア系の顔かたちに見えるが、共通してコスカライのが私的に好きになれなかった。もし、買い物でもするのなら非常に親切だし、値切れる。最低30%、観光客が少ない冬場には値切り交渉を続けるうちに必ず半値以下になる。ツッケンドンなドイツやフランスの店に嫌な思いをした日本人に、トルコが人気の観光目的地になっているのはそういうわけだろう。だが外人相手に悪ずれした観光地の人間だ、親切のウラにあるキツネの狡さに御用人。
パムッカレのホテルに一泊、泥のまじる沸き出し温湯を試す。足下がヌルヌルで早めに退散、海パンが茶色くなっていた。(了)もうすぐサミットが閉幕、採決、否決に拘らず欧州は5年浮沈の域を彷徨う。
●崖っぷちのサルコジ
サルコジは「ここで決めなければば次はない」と恫喝。メラケルは「ドイツはやると言ったことは実行してきた。いまこそ実行のとき」と叱咤。
先に仏独が合意したユーロ圏17カ国の緊縮財政と財政規律規および則破りに懲罰を科す案をサルコジがかくも推進するのは、否決されればフランスが危機に陥るため。S&Pはイタリア、スペインだけでなく、フランス国債もトリプルAから格下げする意向なので、そうなるとフランスのように南欧各国の不良国債を抱える国では銀行倒産の嵐がおこる。取り付け騒ぎ、パンよこせデモがおこる。フランス国債デフォルトの忍び足がサルコジには聞こえているのだろう。
●だれも救えないEU、世界経済への打撃
キャメロンはユーロ通貨崩壊にそなえ着々と準備しているが、ユーロ存続を手助けする力はない。IMFの手持ち資金ではイタリア一国の融資救済にすらほど遠く、欧州金融安定化基金(EFSF)創設の件はどうなったのか。ECBが政策金利を1%に下げたが屁のつっぱりにもなるまい。このサミットが採決されたとしても実際に機能する保障はないのである。わたしは欧州最悪のシナリオを静かにまっている。それは中国経済に壊滅的打撃をおよぼす。
●歴史は生々流転
人類は金融恐慌と長い不景気を過去何度となく経てきた。ユーロ分裂、ユーロを辞めちまっても国家が消滅するわけでなし、欧州でバタバタと餓死者が出るわけでもない。耐乏生活に徹すれば早かれ遅かれ経済はふたたび成長に転ずる。生々流転、欧州連合EUは一度挫折しても、この壮大な試みはより強力な第二次EUとなって統合されるだろう。いま崩壊が避けられなければそれでよいではないか、と戦後の焼け跡を見たわたしはおもうのである。泣き言は言うまい。一からはじめるほど健康的な営みはない。(了)
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ジュンク堂
紀伊国屋書店
幕末の奈良まちに生まれた奇豪
『宇宙菴 吉村長慶』
発売日 2011年6月26日
著者 安達正興
出版 奈良新聞社
装丁 カバー付き 上装本
体裁 B5版 縦2段組み
本文316ページ フルカラー
価格 3,750円(税込み)
安達正興のハード@コラム
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