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安達正興のハード@コラム
◆ 報道雑感、大阪とモスクワ( 2011年 12月 7日 水曜日 )
トルコ・ツアー記の続きを次回に延ばせて、近頃のニュースから雑感をひとこと。
●橋下教育維新
橋下が平松に圧勝したのは都構想もあるが、とりわけ知事時代に取り組んだ教育改革、小中高の教育改革に賛同を得たものと理解した。
偶然、昭和維新の会が提唱していた『大阪府教育基本条例案』の抜粋をに出くわしたので読んでみたら、まあなんと激越でありましょう。この人ただものではありませんね。
現行教育制度、平等教育の理念をひっくり返す基本姿勢である。ふつうの人間ならとても言い出せない政治家主導の上意下達、命令と服従系統に背く懲罰規則などは、むかし企業戦士を生んだ業績主義、成果主義とおなじである。社員がかわいそうだ。そしてまた臆せず公組織を、組織の人間を切るリーダーはただものではない。
もちろん弊害は多々ある。しかし教師も父兄もダラシなくなった昨今、一本筋を通したシステムを確立し、政治家が教育に責任を持つことはやってみる価値があるとおもう。教育維新に○
●大阪都
大阪維新の会の知事と市長は、都構想を推し進めるが「大阪都」にたいした意味はない。大阪都民なんておかしくって自称できまっかいな。「浪速っ子」のままがエエのです。天皇が居住するところだけが『都』と呼ばれるのです。府と市が協力して広域行政に無駄を省けばよい。橋下徹は物事を自分でやりやすくするためなんでも統合一本化したいらしい。大坂都構想に×
●異変、プーチンなきロシアを
プーチン与党「統一ロシア」が最後は不正に繕って過半数を制したもののドゥマ(下院)んで77議席を失なった。眼も当てられない敗北である。うれしく驚いたが、もっと驚いたのは5日モスクワの反プーチン抗議集会。さらに6日のデモは5000人に膨れ上がった。プーチンは報道機関を粛正したので西側にロシア民衆の心が読め切れなかったキライがある。だから驚いたわけだが、やはり国民の40%が極貧層という社会では当然の抗議であった。みんなが食えた時代の名残『共産党』が議席を伸ばしたという事実は、飢える大群衆の不満をよくあらわしていないか。
プーチンは自身を外に置いて、政府と地方自治体政府の硬直性が頽廃を喫した原因とし、政府幹部を集めて人事刷新をアジった。けれどもデモの群衆はプーチンこそが長過ぎた、いい加減に辞めてくれ!とシビレを切らしたのですがね。ムバラク、サレハ去り、アサドは風前の灯火、いよいよプーチンに火がついた、というところか。それでも来年3月には単独候補のプーチン大統領が選ばれるのだろうか。それとも冬のロシアに異変がおこるのだろうか。(了)
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著者 安達正興
出版 奈良新聞社
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体裁 B5版 縦2段組み
本文316ページ フルカラー
価格 3,750円(税込み)
安達正興のハード@コラム
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