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安達正興のハード@コラム
◆ アイリーン・頓想( 2011年 8月 28日 日曜日 )
●米東海岸、地震の次はハリケーン
ハリケーンでも、日本に上陸する台風でも米ハリケーンセンターは女性の名を冠してちょっと複雑なアルファベット順で命名し、その年の第○○号と言う呼び方をしない。最近は男性の名前と交互に使われるようになったが、女性名の方が強く記憶に残っている。ブッシュの時代にウイルマがあった。
昭和25年のジェーン台風は小学生だったボクもよく覚えている。斜め向かいに斜めに傾いていた土壁の家が倒れそうになったのを、ジープで台風見回りの進駐軍MPが突っかい棒を建てて去ったのを窓から見ていた。屋根瓦は飛ぶは、近くの柿の木が折れたり、川が氾濫し近所の低い地域では床上浸水が数百件にのぼった。
●230万人、いったいどこへ避難できるの?
しかしこのアイリーンに比べれば、ジェーンはマイナーリーグなのでしょう。ノースカロライナからニューヨークまで六つの州で230万人に避難勧告が出た。そんなに大勢もいったいどこに逃げろというのか。避難先が学校とか集会場とかの何も決まっていない。家の中に避難しろという意味でしょうか。ニューヨークでは37万人に非難命令、命令だなんて放射能汚染地区みたいですな。既に100万人がNC とヴァージニアで停電、こりゃ大ごとだ。ケネディ他セレブの別荘があるケープコッドはあぶない。
NYまでハリケーンが襲うことはめずらしいのではないか。海岸線が複雑に入り小さな島々があるNYは高波を防ぐ防波堤があるのか。とにかく海岸ちかくは浸水するだろう。ビルの地下室、トンネル、地下鉄など、対策は人災を防ぐためだけ措置がとられた。その一つが低地に住む37万人の避難命令である。想定外という理屈で今のところは市当局が吊るし上げにならない点が日本と違うが、ハリケーンのメカニズムは海域の表面温度が高くなることで発生する。そうすると例年なみに巨大ハリケーンが来るかもしれず、次回は想定外が許されない。マンハタンには波防城塞を巡らせることになるだろうか。
ところで、アイリーンと聞くと反射的に♪Irean god night, Iユll see you in my dream.♪が口にでる。不謹慎と謂う勿れ、世は歌に連れである。(了)
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幕末の奈良まちに生まれた奇豪
『宇宙菴 吉村長慶』
発売日 2011年6月26日
著者 安達正興
出版 奈良新聞社
装丁 カバー付き 上装本
体裁 B5版 縦2段組み
本文316ページ フルカラー
価格 3,750円(税込み)
安達正興のハード@コラム
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