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安達正興のハード@コラム

 米、アサドに三くだり半〈 2011年 7月 12日 火曜日 )

●米、パキスタン軍にお灸
ビン・ラーデンの殺害でカヤの外に置かれたパキスタンと米の関係が冷え込み、アルカイダ共闘作戦にパキスタンがサボタージュや米軍関係者への嫌がらせに米は我慢が切れた。軍資金支援の四割を凍結すると言い出した。パキスタンン政府と軍の対応によっては元に戻す『目覚まし』的脅しだが、間隙を例によって中国が滑り込みを画策するだろう。

1) 中国好きのザルダリがこれ幸いと乗り換えるかもしれず、
2) アフガニスタンから米軍撤退、最初は800人という形ばかりの寡数だが漸次撤退にともなって米パ両軍の良好な足並みに比重が増してくる…
という時に、米は不愉快なパキスタンに堪忍袋の緒を切ってはなりませぬ。

●米、アサドに三行り半 
シリア首都、ダマスカスの米大使館・大使公邸とフランス大使館がプロアサド派のデモ襲撃を受けた。被害はかなりひどく、治安警察の出動が遅すぎた。

米の在外大使館はしばしばデモを受ける。爆破されたり、館内まで荒らされたこともある。イランではホメイニのとき大使館員が人質になり国交断絶に至った。今も国交はない。しかしこれは例外的で、北京のアメリカ大使館が襲撃された時は、原因が米ミサイルによるベオグラードの中国大使館を誤爆(1999)したことにあり、米は抗議もほどほどに低姿勢だった。

しかし、今回くらいの程度でクリントンが明言したように「アサド政権はレジティマシーを失った」と当該国を非難したことはなかった。いままで言いそびれていたことをこの機会を捉えて公言した、そう思える素早さである。オバマは英仏主導の国連安保理シリア非難決議に加わらず、無策を批判されていたたが、これで「禍を転じて福と為す」効果が少しある。(了)





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幕末の奈良まちに生まれた奇豪
宇宙菴 吉村長慶
発売日 2011年6月26日
著者 安達正興
出版 奈良新聞社
装丁 カバー付き 上装本
体裁 B5版 縦2段組み 
   本文316ページ フルカラー
価格 3,750円(税込み)

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