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安達正興のハード@コラム

 パリ近代美術館のフガイなさ〈 2010年 5月 21日 金曜日 )


●熱しやすく冷めやすい韓国世論
韓国国防省が公開した北朝鮮の魚雷の部品、動力部分らしいがサビている。何年も海中に沈んでいたようにみえるが、公開するから絶対自信があってのことだ。北の軍スポークスマンが調査結果をチェックするグループを派遣するとあくまで無実を主張する所存、黒を白と言い張る検閲団と口論して何も認めはしない。受け入れは出来る相談ではない。一方で北は物理的報復、即ち戦争も辞さないと声明を出した。魚雷一発で哨戒艇をまっ二つにするウデを持ってるんだもン。

韓国側はこういう進展の出足には息巻くけれど、実際に走りだす事はない。両国の貿易量や、韓国からの資本投資をチャラにしたくない経済界が、いまは「正義」の時だから義憤を演じているだけ。政府も対北金融制裁を課すなど実質的にできない。また経済界は中国を起こらせたくない。フガイないけれど、これが朝鮮半島にすむ民族のやりかたですから。

●最低にズサンなパリの美術管理
パリ近代美術館が4月からセキュリテイーシステムが作動せず、修理中とだったという。そんなもの数時間で直すのが常識だろう。オフの窓を割ってなかにはいり、ドアを叩き割り、額と壁にかけた錠を壊して5点を悠々と持ち去った。夜中の見回りはどうしたの? 午前6時過ぎに外の見回りがガラス窓はこなごなに割れているのを発見して、やっとわかった。モニターに一人の黒服面が窓を叩き割って押し入る所が映っているだけで、人相も仲間がいたのかすらわからないありさま。

これがパリ市立美術館運営の実態、世の中フガイないことだらけだがこれだけの大ポカは珍しい。盗まれた作品はみな有名なもの。写真をつけておく。


上から マチス「田園」、

レジェ「キャンドルのある静物」、

ブラックク「オリーブの木」、

モジリアニ「扇子をもつ女」、

ピカソ「グリーンピースと鳩」。

占めて100億円とも200億円とも云われる価値。売れるわけない。人に見せたら最後ですから。ドロボーの目的は市長あるいは警察と金返還取引で絵画身代金をせしめることにある、とまいどの報道解説ですが。不甲斐なきパリ市警でありますよう(了)



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