『 寒中、もっぱら引き蘢り 』 〈 2009年 2月 9日 月曜日 ）

●冬来たりなば
日が長くなってまいりました。ここ南北に長いノルウエーでは地域によって気候はコロっと違います。カラショックでは連日零下20度、オスロで零下5度。冬暖かいここベルゲンでも零下１〜3度の日が3日続き、雪も降りました。たいしたことはないのでスノーフレーサーを使わず手道具で私道の部分を雪かきします。もっぱら引き蘢りの寒中、たまの運動はいいものです。



ベルゲン近郊冬景色２枚　Photo: Stein Larsen


ナッツください。Photo:Ketil Reimers
冬ごもりのため、秋にせっせとヘイゼルナッツを集める仕事をさぼるリスが多くなりました。

●2月６日、サーメのナショナルデー
ノルウェーの北部はサーメ（先住民族）の自治区があり、独立国家ではないがスウェーデン、フィンランド、ロシアに国境をまたいで居住するサーメ民族は独自の国旗，国歌、国民祝日を共有する。ノルウェーのサーメ中心地であるカラショックにはサーメ国会があり、いまのところオープンに国民祝日を祝えるのはノルウェーだけで、1993年から恒例になった。この日2月6日のカラショックは民族衣装一色である。今年は皇太子夫妻を迎えて一段とはなやかに、こんなシーンもありました。

●走るホーコン皇太子

トナカイのそりを自ら手綱を取った皇太子、ほどなくカーブでソリが横転。上はカラのそりを引いてなおも走るトナカイを捉まえようと走る、サーメ防寒服の皇太子でした。トナカイはほどなく止まったのですが、30メートル雪中疾走しました。下は出発するホーコン皇太子とうしろメッテ妃には少年御者がついています。

●火攻め水攻めのオーストラリア
さて昨今はイランが人工衛星を打ち上げ。北朝鮮はテポドン2の発射準備。日本では雪の浅間山に噴煙が上りました。南半球オーストラリアではメルボルン北からヴィクトリア州一帯の灌木火事は死者100人を超す猛火に。摂氏46度で風速100m/secとはおそろしい。一方、クイーンズランドは洪水。空路陸路をマヒさせたロンドンの大雪が一段落したとおもったら、常夏のカナリー諸島が雪。チェンジ、チェンジClimate Change（気候変動）！